代表あいさつ
経営理念
現在の丸政建設の経営理念は、私たちが文字通り「どん底」にあったときに生まれました。
平成14(2002)年、巨額の借金を抱え業績悪化の極みとなり、民事再生を申請するという茨の道を選択いたしました。最盛期には幹部20名、社員70名いた従業員も4人となり、まさに生きるのがやっとだったそのとき、「会社を再生するために何が必要なのか」を真剣に考えました。
残ってくれた社員全員と膝をつきあわせ、毎日のように話し合い、そしてみんなで作り上げたのが、これの経営理念です。
簡単に言うと、これは丸政建設の社員であるための「ものさし」です。この「ものさし」をもって考え、行動していく。すべての判断基準となるものです。
そして、この理念を心から理解し合い、実践していく"仲間"を作って行くことが、強い会社を作り、また、そういう仲間を作ってくことこそが、経営者としての真のつとめなのだと思っています。
人様のお役に立つということ
丸政建設の経営理念の柱となる考えは
【丸政建設の仕事を通して「人様のお役に立つ」】です。
一言で「人様」といっても、家族、社員、仕事の仲間、お客様、そしていわゆる世間様・・・距離や関わり方も様々です。ですから[人様のお役に立つ=社会貢献(ボランティア)]という短絡的な思考ではなく、足元からしっかりと見つめてくことが大切だと考えました。
そのために、丸政建設の経営理念では、
- 家族のお役に立つ
- 会社のお役に立つ
- 社会のお役に立つ
と、徐々に縁(円)を大きくしていくべきだと考えました。
家族のために何がきるか? はとても大切なことです。
最も身近で大切な人が幸せでなければ意味がないし、それすら幸せにできないのなら、もっと遠くの人を幸せにできるはずがありません。
次に考えたいのが、一緒に仕事をする仲間の幸せです。
私たちは決して一人で仕事をしているわけではなく、社員、協力会社の皆さんに日々助けられています。そんな大切な仲間の幸せを祈り、幸せために動く。そう思えてこそ、生き生きとした仕事ができるのではないでしょうか。
そしてゴールは「社会のお役に立つ」です。
私たちにとって社会とはお客様であり、地元調布市をはじめ、東京都、日本、そして世界中の人たちです。多くの人が幸せに、安全に暮らせるために、丸政建設の仕事である建築・土木で、どのようにお役に立てるのか。ここは常に自問自答し、そして最高のクオリティーで応えて行きたいと思っています。
仕事とは世の中に貢献することであり、役に立ったと認めてもらえるからこそ、お金もいただけるし、次の仕事にもつながっていきます。ましてや利益は、どれだけお役に立ったか、よろこんでいただけたか、その対価でしかありません。
しかしながら、周りの人を幸せにするために、自分を犠牲にしていては、これまた本末転倒です。己が幸せでなければ、他人を幸せにすることはできません。自立した自分でなければ、お役に立てるどころか、心配をかけたり、足手まといになってしまいます。
ですから、心身ともに健全であり、今この一瞬に満ち足りていると思える自分であること。ここが「人様のお役に立つ」、本当の意味での最初の一歩になると私たちは考えています。
自分が今、幸せだと感じるからこそ、感謝の気持で誠心誠意仕事をする。
人様のお役に立ちたいと思って臨むからこそ、その気持が相手に届く。
「ありがとう」と笑顔がいただける。それが何よりの励みになる------
このように、すべてのものはつながり、「循環」しています。
ギブアンドテイクではなく、ギブアンドギブ。与えることが先なのです。
この経営理念を作ってから、あっという間に時は流れ、気がつけば10年を越える歳月が経とうとしています。そして今、あのときのみんなの思いは間違っていなかったと、改めて確信しています。そしてこれからも、この「ものさし」を持って、会社に、社会に貢献し続けていく所存です。
2014年 3月吉日
丸政建設 代表取締役 炭屋昭弘